報恩寺公園 ~ 楽庭神社 ~ 西光寺 ~ 光蓮寺 ~ 三浦梅園旧宅 ~ 梅園の里
毎年6月上旬に「武蔵町ホタルまつり」が行われる報恩寺公園がコースの起点。広々とした公園内にはトイレや東屋、遊具などが設置されています。コースはまず、報恩寺公園の敷地から、川の流れの中にある踏み石を渡って市道に出ます。そこから、武蔵西小学校の前を横切り、吉弘川(よしひろがわ)を遡って、楽庭神社へ向かいます。途中、東ケ迫六面地蔵塔(ひがしがさころくめんじぞうとう)に至る分岐があるので、興味のある方は立ち寄ってみるとよいでしょう。楽庭神社は国指定重要無形民俗文化財である「吉弘楽(よしひろがく)」が行われることで有名な場所です。さほど広くない境内は吉弘楽が行われる毎年7月第4日曜日には多くの観光客やカメラマンで賑わいます。楽庭神社を過ぎると、すぐそばにある永泰寺(えいたいじ)という小さなお寺に立ち寄ります。ここは「吉弘氏七代の墓所」であると伝えられています。その後、いったん南側の山の中に入って、吉弘城跡を見学した後、再び北に下って、吉弘川の川沿いを西光寺へと向かいます。ここには塔身に四面地蔵尊像が陽刻された県指定重要文化財の「西光寺石造宝塔(さいこうじせきぞうほうとう)」があります。西光寺にお参りした後は再び南側の山を越えて、両子の谷へ下ります。谷に下り、県道651号線を海の方に500メートルほど進むと、光蓮寺、そのすぐ隣には八坂神社(やさかじんじゃ)があります。八坂神社からは参道を西進し、両子川を渡ったところにある細い舗装道を右に曲がって、三浦梅園旧宅まで歩きます。三浦梅園旧宅に隣接している梅園資料館は三浦梅園先生の遺稿や天球儀を展示していますので、ぜひ立ち寄ってみることをお勧めします。三浦梅園旧宅を後にした後は、区間終点の「梅園の里」まで遊歩道を登っていきます。「梅園の里」は食事や宿泊もできる施設ですので、ここで身体を休めて、最終区間の両子山(ふたごさん)登頂に向けて英気を養っておきましょう。
楽庭神社
南北朝時代に戦勝、五穀豊穣などを祈願して始まった「吉弘楽」が行われることで有名な神社。胸に太鼓を抱き、背中に旗を差した戦国時代の武士のようないでたちで披露される軽快かつ勇壮な舞は一見の価値があります。
三浦梅園旧宅
三浦梅園は「豊後の三賢人」と一人と称される江戸時代の哲学者。その生家とされる三浦梅園旧宅は国指定史跡内の茅葺き屋根の建物です。隣接する資料館には、三浦梅園の遺稿や天球儀、肖像画などが展示されています。