並石ダム ~ 長安寺 ~ 天念寺・川中不動 ~ 無動寺 ~ 應暦寺 ~ スパランド真玉
起点となる並石ダムは桜の名所として有名な場所で、春には約600本の桜を求めて多くの花見客で賑わいます。また、ダム湖の背後には国東半島独特の奇岩が連なる鬼城耶馬(きしろやば)が広がる風光明媚な場所です。湖畔には可愛らしい水車小屋が目印の「並石ダムグリーンランド(こっとん村)」があり、豊後高田特産の手打ちそばを味わうこともできます。コースはまず、その並石ダムの堰堤を西に進み、堰堤の終点から山の中に入ります。林の中の道を登り、分岐を左に進むと、三嶋神社(みしまじんじゃ)に着きます。神社の参道から石段を下ると、次の目的地の長安寺に通じる自然道に出合います。合流後しばらくは緩やかな登り坂が続きますが、田原地峠(たはらじとうげ)に近づくあたりからは、屋山(ややま)の北側の山肌に沿った比較的平坦な道が長安寺まで続いています。長安寺は花の寺として有名で、特に春は本堂の後ろに広がるシャクナゲ園が見頃を迎えます。また国指定重文の太郎天像などもあります。長安寺に立ち寄った後は山中の遊歩道を北西に下り、天念寺に向かいます。山中から舗装道に出た後、いったん長岩屋川(ながいわやかわ)を渡り、次にトイレのある大型駐車場から川沿いの石畳を歩いていくと目指す天念寺が見えてきます。寺の前を流れる長岩屋川の流れの中には川中不動があり、また、寺に隣接した鬼会の里歴史資料館(おにえのさとれきししりょうかん)の中には食事処も設けられています。天念寺の次は寺の裏手に広がる天念寺耶馬を越えて隣の谷の無動寺へ向かいます。天念寺耶馬は峯入りで有名になった無明橋(むみょうばし)のあるスポットですが、橋に至る途中の岩場など危険が多いため、橋そのものはコースに含まれていません。無動寺から先は、途中、椿堂(つばきどう)や椿光寺(しゅんこうじ)、應暦寺に立ち寄りながら、ゴールのスパランド真玉を目指して歩きます。
天念寺
毎旧暦正月7日には国の重要無形民俗文化財に指定されている奇祭「修正鬼会」が行われ、多くの観客で賑わいます。また、寺の周囲には天念寺耶馬、川中不動、鬼会の里など、魅力あふれる景観や重要文化財があります。
無動寺
最盛期には椿堂を含めて12の坊を持っていたと伝えられており、六郷満山の中でも有力な寺院でした。本尊は県指定有形文化財の不動明王坐像。その他、2体の薬師如来坐像・大日如来・阿弥陀如来像など多くの本尊が安置されています。